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ノーフォークテリアのHAMOの日常


by hamo-beans
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狂犬病予防注射について

話題になったのでここで解説っと。(長文です・・・m(__)m)

日本では「狂犬病予防法」という法律があり、
『生後90日以上の犬は年1回予防注射を受けさせなければならない
また、登録を申請しなければならない。』とされています。
そして『登録→鑑札。注射→済票をその犬に着けておかなければならない。』
とも。
*海外では、接種義務が無いとか3年に1回とかありますけれど、
 日本では年1回です。

正当な理由無く(獣医の診断等)「接種しない・登録しない」場合、
また「鑑札及び済票を犬に着けていない」場合・・・罰金が発生します。
なんと!20万円以下です。

知ってましたか?

「狂犬病」は、ほとんどの哺乳動物が感染し、発症します。
(げっ歯類は稀らしいですけど・・・。
海外では、コウモリやコヨーテやきつねや猫から感染したと報告があります。
インドでは犬からの感染が多いそうです。)
感染し、発症した場合の治療法はありませんから、
致死的な病気と言えると思います。
感染した動物に咬まれる事で傷口からウイルスが侵入し、
神経から脳へ移動し、脳炎を引き起こします。
そして、「凶暴化」または「麻痺」の症状を示し・・・(T_T)

狂犬病では↑の「凶暴化」により、
みさかいなく動くものを見ると噛み付くことから、
「咬傷事故」を起こした場合、狂犬病に感染していないか?
診断を受けなければなりません。
(事故発生24時間以内に保健所に飼い主が届けること。
48時間以内に獣医の診察を受けさせること。)
1年以内に接種してある場合→事故直後・1週間後(計2回)動物病院で検診を受け、
診断書を保健所に提出しないといけません。
(犬はその間外出禁止です)
接種していない場合→事故直後・2週間毎に2回(計3回)検診を受け、
診断書を提出します。
(犬は外出禁止です)
これも、罰則があります(各自治体で異なります)。
東京都では、届けないと拘留または科料に処するとなっています。
また、検診を受けなかった場合は5万以下の罰金となっています。

上記の事から、年1回の接種はした方が良いと思います。
ただし、
□重篤な疾病を患っている
□以前、ワクチンでアレルギー反応が出た
□重篤な心不全・腎不全を患っている
□発熱、咳、下痢である
□交配後間もないもの、分娩間際や直後
□高齢
□重篤な皮膚疾患
□明らかな栄養障害が認められるもの
□1年以内に癲癇様発作を起こした
これらに1つでも該当する場合は、
獣医師の診断の上注射適否の判断を行って×ならば
「狂犬予防注射猶予証明書」を発行してもらい、
保健所へ提出しましょう(1年猶予されます)。

また、他のワクチンとの同時接種は避けましょう。
他ワクチンが生ワクチンタイプであった場合は、1ヶ月以上あける。
不活化ワクチンであった場合は、1週間以上あける。
逆に、狂犬病を先に接種する場合は、1週間以上あけてください(不活化ワクチンです)。

さて、知らなかった事ありましたか?
もし知らなかった・・・っていう事柄がありましたら、覚えておいて下さいませ。

で・・・狂犬病ワクチンは該当しませんが、
パルボ・アデノウイルス2型・パラインフルエンザウイルスのワクチンでは、
一過性のウイルス排泄がある場合があります。
混合及び単体のワクチンを接種した場合の排泄物の処理には気をつけましょう。
(便・尿・唾液などが該当します)
(ワクチン接種犬と未接種犬を、
同じスペースで接触させるのは十分気をつけましょう)

長々と書いてみました。
ここまで読んでくれた方、お疲れ様でしたぁ。
by hamo-beans | 2005-05-25 02:13 | 犬の病気